数多にある工場・倉庫の暑さ対策の中で何を採用するかについて悩まれる方がほとんどだと思います。「作業効率の向上」「熱中症防止」「離職率の低減」 「省エネルギー」と施策による効果はとても多いのですが多額の経費を伴うために失敗が許されず情報収集に努められている企業の方に考え方のヒントを発信します。
弊社の成果報酬型省エネコンサルティング「省エネ革命」は経費の発生する機器の購入の前に徹底した運用改善指導を行い現在の使用状況から無駄な部分を見つけて削減益を見出したうえで効果的な機器の購入に進むのを是としております。 お金をかけてメリットがあるのは当たり前のことなのでまずはお金をかけずにできることを外部からの目で開発しますのでお問合せ下さい。
「省エネ革命は」2019年省エネルギー大賞 大賞候補にノミネートされました。
<折半屋根で高天井の形状の工場・倉庫への対策>
特に工場や倉庫など高天井で空調機器の設置が効果的でではない施設に有効な対策です。
4mを越える高天井の折半屋根は真夏の太陽に照らされて70℃近い温度まで上昇します。 問題となるのは輻射であって遠赤外線が熱せられた天井面の熱を室内に伝えてしまいます。 これを防ぐために。。
多くの関連の展示会を歩いてきた私がレポートします。
対策1:スプリンクラーで水を噴霧して屋根自体を冷やす
省エネEXPO2018で拝見しました。
シンプルですが材工込みの価格がリーズナブルに感じました。
また、ここには画像がありませんが空調室外機周辺に設置することで気化熱の冷却効果により熱交換機(アルミフィン)周辺の熱を緩和して空調効率を高める(-10%~-15%)
*こちらの技術として特記するものとして空調機に対しては雨水を溜めて噴霧するというシステムが別売であります。 水道水はカルキが入っているためにアルミフィンに付着して悪さしてしまう可能性が高いのですが雨水ではこれはおこりません。 別売のユニットの価格は不明ですが同じ理由で井水も有効と思いました。
豪雪地帯であれば冬季には融雪のためにも利用が可能となり雪降ろしの作業が軽減される二次的効果もあると思い上位となりました。
対策2:遮熱シートなどを屋根に貼る
省エネEXPO2018で拝見しました
株式会社ライフテック
遮熱塗装や風を通して空冷を促すシートなどは数多く存在します。
この製品の良さは材工コストが2000円/㎡台とリーズナブルなところです。 アルミ製品であること10年以上の長期寿命があることなどでも十分に通用すると感じました。
上図の解説のように熱が伝導<対流<輻射の順番で伝わり方が増加します。
伝導や対流は遮ることで止められますが輻射は熱の高いところから低いところに向かうので容易に止めることは困難となります。
屋根部分をアルミで覆うことにより輻射を寄せ付けず内部への熱の侵入を99% カットすることで室内温度の向上を防止します。
対策3:ミストの噴霧による気化熱冷却
環境展・ENEX2018などで拝見しました。
工場内などにおいて作業環境の健全化を含めて作業効率を高める目的で用いる大作です。 クリーニング工場・リネン工場など常時劣悪な環境における作業を余儀なくされる工場においての導入がおすすめです。
街角でも時折噴霧しているのを体感したことがあると思いますがそれです!!
お値段もリーズナブルでした。(30000円前後/機)
対策4:水冷ファンクーラーの導入
省エネEXPO2018をはじめ多くの展示会で拝見しております。
倉庫などに有効な対策となります。 定点での作業があり、風に飛ばされないような作業の場合には特に導入が可能となります。
水の蒸発の際に起きる気化熱を利用したファンなので室内温度-5℃と風による体感温度の低下-2℃~-3℃を加算すると-7℃~-8℃の涼を一般の空調機の10分の1のコストで得ることができる優れものです。
真夏の輻射熱で溜まる倉庫内の空気は劣悪な環境を産みます。 前述のように熱は高いところから低いところにそして高所から低所へと伝わりやすいからです。
送風機と排気ファンを設置することで環境改善を行います。
ラインナップも豊富です。
対策5:空調服・冷却ベストの着用
炎天下での作業や空調機器の設置が不可能な場合で有効と思われる対策である。
4~5時間の涼を得られるという触れ込みであるが2時間以内に効果がなくなってしまったという意見もあり環境や作業内容により有効時間は短縮するものと思われる。 3800円/セットの本製品は同様の製品と比較してリーズナブルと言える。
前後に装着して着用して同数の変えパックを冷凍庫にて保存して置き効果がなくなった際に交換して長時間の作業時間でも対応できるようにする必要がある。 冷蔵庫完備の場所でないと長時間の冷気の維持が困難になるデメリットがある。
数多くある中でのベストを選択するには吟味が必要かと思います。 弊社は成果報酬型の省エネコンサルティングを行いますのでお客様のメリットの向こう側にのみ弊社の利益が存在するためにメーカーフリーでアドバイスを行います。
この他にも多くのケースに応じた有効対策がありますので発表していきますのでご期待ください。
削減成果報酬型省エネコンサルティング「省エネ革命」のコンテンツ紹介