少子高齢化が進む日本において健康保険が利用できる整骨院の数は多くて今後も発展が予想されるビジネスモデルの中の一つに位置していると思います。 「コンビニの数より多く存在する」「半径200mに複数共存可能」などのたとえがあるほどの盛況ぶりです。
店舗数が多いということはそれだけ電力などのエネルギーの消費も多いために省エネに取り組むことで1店当たりの削減額は少なくても総じて大きな効果が得られると思います。
このページでは弊社のクライアントであるケイズグループさんの整骨院を例にとって傾向と対策について解説させていただきます。
<省エネ対策の意義>
整骨院のエネルギー消費はほとんどが電力になります。 冬季の灯油ストーブなどの灯油代がある場合には冬季に特筆するとしますが、通年を通してほぼ100%のエネルギーを電力で賄ってます。
毎月1000円の電気料金を削減することは純利益2%として50000円の収益のUPと同じ効果を経営にもたらします。 1年で60万円 70店舗で4200万円の収益のUPが節約できるのであれば削減も一つの業務という意味をご理解いただけると思います。
整骨院の省エネ対策手法
<照明分野> 店内照明・看板照明・トイレ照明・間接照明
傾向
最適照度より過剰になっている場合が多くみられます。 ブランドイメージに支障をきたさないことを前提に最適化が必要です。 より少ない消費電力で同程度のイメージを演出する工夫などをすることで365日の削減が可能になります。
少しの努力でも長いスパンで積上げると大きなものとなります。
治療に来たお客様がまぶしいと思うくらいの照度は1000lux程度と思われます。
ブランディングのために店外からの視認性をよくするには奥の壁を2割程明るくすることでサファリ効果という入店を促す効果を作り出すことが可能です。
対策
*LED化(ほぼ全店舗LED化がおわってます)
*人感センサーの導入(特にトイレには必要です)
*間引き(逆富士二灯型の蛍光灯型のLEDの際には1本抜くなど)
*点灯ルールの構築 (日中の窓際など過剰と思われるところは消灯しましょう)
<空調分野> 冷暖房
傾向
本来は気密性を高めるために扉・窓を必ず閉めて換気扇を止めて空調運転をすることが望まれますが新型コロナウィルスの感染拡大防止策の一環として密を防ぐのはスタッフのためにもお客様のためにもブランドのためにも必要なことです。
しかし、ドアや窓を開放のままでは真夏や真冬は室内環境は劣悪なものとなってしまい、室内温度を整えるために多くの消費電力が必要になります。
これはナンセンスなので的確な換気について学び省エネと室内環境の最適化を同時に行う必要が2020年は求められます。 ダイキンが換気手法についてとてもためになるサイトを作ってますので参照願います。
対策:サイト内から最適策を参照願います
*フィルター清掃 毎月1回(約7%の削減効果)
*日射の遮光(赤外線の室内への侵入を防ぎましょう)
*的確なドライ方式を把握する。
*扇風機の同時使用(風は体感温度を3~4℃緩和して室温設定緩和を可能に)
*効率的な換気手法(常時換気扇を回して対角線上の窓や扉を少しだけ開放)
*室外機の遮熱(室外機を直射日光から遮る)
*室内機のクリーニング(空調効率の改善とにおいを除去します)
*室内温度の平準化(25℃を目安に緩和に努める。-1℃で空調コスト‐10%)
*コンティニウムの導入(空調コストを2~40%の削減が可能な優れものの機器)
<コンセント分野>EMS機器・スポットヒーター・扇風機・サーキュレーター等
対策
*待機電力の削減(EMS機器の待機電力の測定から始めます。)
*冷蔵庫の設定の最適化(冷蔵庫をあまり使わない場合には弱に変更が有効)
*冷蔵庫の冷気流出防止策(庫内に冷気流出防止カーテンの設置が有効)
*PCの省エネモードの導入(スリープ機能を有効にします)
*洗濯機や乾燥機の効率化(待機電力の防止と運転の効率化を目指します)