夏季の空調コスト削減対策 ー室外機編2ー

 室外機に対しての対策が多々あります。 全ブログでご紹介しましたミストシャワーですが「近くに水道栓がない」「蛇口が特殊で設置が困難」「位置的に伸ばしたホースを車両が踏む」「室外機付近を水で濡らしたくない」などの様々な理由からシャワーミストの設置が困難な場合においての室外機への対策のアプローチを紹介します。

①室外機の遮熱カバー

 室外機に対して簡単にカバーをすることで室外機全体を直射日光からの効率悪化を避けるために利用するという対策となります。
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室外機のサイズに応じていくつかの種類はありますが基本的に家庭用の小さなタイプに限られる対策です。
冬の積雪からの対策にもなりますので通年通した対策ですが2500円前後というリーズナブルな価格であるために具体的な成果内容の明示がないところが残念です。

②室外機の遮熱板

 前回のブログでもサーモグラフィー画像でもわかるように天板が60℃以上の高温になり筐体の温度を高めて効率を悪化させてしまいます。 天板だけに対して遮熱版を取り付けるタイプの対策がこちらになります。 室外機の大きさに合わせて購入することでいろいろな機種への対応が可能と思われます。 900円前後というのがとてもリーズナブルで導入しやすいと思います。
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③遮熱塗装

 通常は屋根などに用いる遮熱塗装を室外機に塗ってしまうという対策です。 「ガイナ」という製品をご紹介しますが、遮熱塗装業界では先駆者として全ての製品の比較対象となるくらい有名な製品です。 JAXAに採用されて大気圏に再突入する際の摩擦熱で起こる高温から機体を守るために塗装を施しているという逸話があるほどの性能といわれてます。 これを室外機に塗ることにより直射日光による空調効率の悪化を防止します。
 4000円/台くらいのコストと思われます。

熱の流出入を防止するといいうことの実証により冷暖房にとって有利と思います。

④遮熱シートの室外機への貼付

 コスト的には高くなってしまうと思うのですが遮熱加工の強いシートを両面テープで室外機の金属面に直接はることで確実に遮熱を行うという対策となります。 30㎝X22㎝のシートが4枚入って1500円弱となり価格面では①と同じくらいと思います。 一般の家庭用室外機は80㎝ X 50㎝ X25㎝となり3セットは必要と思います。
効果は消費電力を28.4%の削減と明言しているところが心強く思いました。
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まとめ

 製品名対策内容価格効果導入
エアコン室外機カバー室外機に前面にカバー¥2,599/pcs明示ナシ簡単
エアコン室外機カバー室外機に上部にカバー¥900/pcs明示ナシ簡単
遮熱塗料GAINA室外機に遮熱塗料を塗布¥4000/pcs明示ナシ塗布作業が必要
エアコン室外機専用遮熱シール遮熱シール貼付¥1,685/pcs-28.50%貼付作業が必要
④のエアコン室外機専用遮熱シール以外は効果に対しての明示がないので今後独自に検証実験を行い詳らかにしたいと思います。

夏季の空調コスト削減対策 ー室外機編ー

2021年の夏は暑いという長期予報に備えて皆さんも熱中症対策などに余念がないと思います。
暑いとストレスもたまりがちで「設定温度を緩和して省エネ」などと言おうものなら現場から不満が爆発して悪者になってしまうことを恐れるあまり設定温度は現場に委ねて電力コストについては目をつむっている担当者様や経営者様が多いと思います。  現場からの不満を回避して省エネを進めるには機器の効率を高めるのがベストです。 
今回は下記の条件下における室外機への対策を紹介します。

【条件】
*直射日光が当たる場所に室外機が設置されている
*高圧契約のためにデマンドUPは基本料金のコストUPに直結する

【対策】
*室外機にミストシャワーを取り付けて室外機周辺の温度を下げる

今後の続編にてCTクランプを分電盤に取り付けるなどして散水前後の消費電力の変動を詳らかにしたいと思いますので続編にご期待ください。