気象庁の中長期予報で2022年の夏は酷暑になるという報道がありましたが、予報の通りとなりそうな空梅雨模様の2022年6月下旬に発信してます。 電力単価が3割近く値上がりしている現状、各電力供給企業が電力供給体制のひっ迫が予想されるということで省エネに協力すると割引が適応される制度が開始されてます。 この制度につきましては改めて発信するとして今回は足元の電気使用量を削減するために、夏季に対策が必須となる空調機器の省エネ対策をテーマとして掲げます。
②気密性の向上
密の防止ということで過剰な換気が行われてしまってますが換気扇が回っていれば室内の二酸化炭素濃度を1000PPM以内に留めることが可能と思います。 二酸化炭素濃度計を完備することで安心感を担保しながら過剰な換気を是正していきましょう。 アスファルトで照らされ40℃を超える勢いの熱波の侵入を許してしまうと空調機器は設定温度を保つために自転車でいうところの「立ちこぎ運転」を常に行わなければならなくなりかなりの電気料金となってしまいます。 職業的に扉の開放が必要となる場合にはエアーカーテンなどを導入することをおすすめします。 これは夏だけでなく冬季にも有効策です。
③赤外線の侵入を防ぐ
開口部(窓)から侵入する赤外線が室温を上げることにより口調効率の悪化につながります。 本来は遮光カーテンによって赤外線を入れないのが望ましいのですが、そこまで極端でないにしても赤外線の侵入を緩和する方法について取り上げます。 一番簡単で安いのはカーテンを閉めることになります。
下の図は外気の影響を建屋がどのように受けるのかを数値化してます。 71%と高い比率を占める開口部(窓)に対する対策の実施が必要な裏付けとなります。*入口扉の開放はないものと考えての比率になります。
④直射日光から室外機を守る
本来は室外機設置の際に直射日光を避けて設置してもらいたいのですが、設置業者さんは設置位置の確保だけしか考えない場合が多いために劣悪な環境におかれている室外機を多く見かけます。
特にガソリンスタンドなどはキャノピー上に設置されていて常に直射日光が照りつけて周辺温度が70℃くらいになる鉄板に囲まれることにより、これ上なく劣悪な環境となってます。
<遮熱シートの設置>
<スプリンクラー設置>
直射日光による悪影響は上のシートだけでは解決できません。 シートの効率を高めるためにもスプリンクラーで周辺に打ち水を行い気化熱効果により周辺温度を下げて吸い込み空気温度を下げることが有効です。
こちらもDIYとなりますが詳細につきましては改めて解説いたします。
<扇風機の併用>
風を感じると体感温度を下げることができるので、クーラーをつけていても扇風機運転を併用することで設定温度を緩和することができます。 1℃の緩和は10%(-6円/時)の緩和となり2℃の緩和で20%(-12円/時)の削減が可能となります。
外部環境的に見ても電気料金単価の値下がりはしばらく期待できないので事業継続を目指すためにも利益確保のためにも無理のない省エネ対策が必須となります。
電力供給各社からの節電要請も出ておりますが社会貢献の意味も込めてできる限りの努力が望まれます。