COP22で日本は不名誉な化石賞を受賞

化石賞とは低炭素化社会構築に消極的な国に送られる不名誉な賞です。

化石賞
カセキショウ   【英】Fossil of the Day   [同義] 本日の化石賞
 解説 |
地球温暖化対策に前向きな取り組みを見せない国に対して、NGOがバッドジョークとして与える不名誉な賞。1999年のCOP5(ドイツ・ボン)において初められ、以来、恒例のセレモニーとして、継続的に実施されている。気候変動問題に取り組んでいる世界のNGOのネットワークであるCAN(気候変動アクション・ネットワーク)が、会議の会期中、各国の交渉に臨む姿勢を毎日評価し、地球温暖化防止交渉にマイナスな発言をした国など「本日の化石賞」に選定し、公表している。
「化石」とは化石燃料を指すとともに、化石のような古い考え方との揶揄も入っている。過去の代表的な受賞国は、オーストラリア、ロシア、カナダ、サウジアラビア、日本。日本は、COP5で初受賞して以来、何度か受賞している。2005年のCOP/MOP1では、森林吸収量と2013年以降の取り組みの議論に関して受賞した。
なお、2000年のCOP6(オランダ・ハーグ)では、初日にブッシュ米国大統領が京都議定書不支持を表明したことを受け、アメリカ合衆国に対して、「Fossil of the century(今世紀の化石賞)」が授与された。

再生可能エネルギーの導入を世界が真剣に取り組み始めている中で日本では今後新たに40基の石炭火力発電所の建設を進めようとしている等の点からこの不名誉な賞を受賞してしまっている。

震災以降原発の再運転に対してアレルギーを感じるのは国民を尻目に2030年までのエネルギーミックスの方針では全体エネルギーの30%を原子力で賄う方針である。

上の図に対する私見を述べると省エネルギー政策で17%の削減は国が誘導とサポートを間違わなければ達成可能と思われる。 石炭火力が変化しないのは事情を鑑みなければ愚策と思われる。 天然ガス発電を30%程削減してその分再生エネルギーを入れようとしているのを見ると厳しい背景が伺われる。 つまり設備投資・利権その他の大人の事情を最優先することにより石炭よりも温室効果ガスの排出が少ない天然ガスの採用を減らしている。

大人の事情を考えずに机上で理想を語るのであれば再生可能エネルギーの本格的な導入と普及にある。

特にベース電力となる発電方法の導入は必須である。 火山の百貨店である日本の特質を活かして地熱発電の本格的な導入であったり島国の地形を生かして波力発電この基地を全国各地の海岸線に設けて地産地消を行う。 ZEB・ZEHと机上で政策は続いているが国立公園に関する法令を発電に関してだけは特例を設けるなどして国内の自然破壊だけを危惧して世界的な温暖化に対しては無視するのでは本末転倒である。

COP22に参加している日本政府団の、山本公一環境相は「覚悟していた」と苦い表情を見せていた。COP22では70基の新規の石炭火力発電所の建設計画を進めるトルコも、会議の初日に、化石賞を贈られている。

 

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